お疲れ主婦のひとりごと@アメリカ

アメリカにいる普通の主婦です。

留学生だった私(2)

日本人と殆ど関わることがなくなった私の友人関係は主に語学学校のクラスメイトと大学寮のルームメイトだった。

 

都市柄南米系の住民が多く、家族親戚を頼って来る南米系の語学留学生も多かった。一方アジア系の留学生も多かった。日本人と共に多かったのが韓国人と中国人。日本人は文法や読み書きができる人が多いので、語学学校ではテストの結果上級クラスに入れられる人が多い。私も上級クラスに入る事になり、クラスメイトもアジア人が多かった。すぐに韓国人のBと仲良くなった。Bは私よりも年上で日本で働いたこともある才媛。英語で会話に詰まるとBが日本で説明してくれたりした。

 

南米系のクラスメイトもいて、彼らは文法や読み書きはイマイチだったが、会話力がものすごく高かった。流暢な英語をすらすら話しているのに、筆記テストの点数が悪いのだった。この明るい南米系のクラスメイト達ともすぐ仲良くなった。

 

私のルームメイトCは両親が南米からの移民で、アメリカで生まれ育った。学校では英語でも家で両親と家族とはスペイン語と言う環境で育ち、完璧なバイリンガルだった。なので私が日本人で語学留学をしているのをすごく理解してくれて、わかりやすい英語で根気よく会話してくれた。また陽気で包容力あるラテン系ファミリーで育ったので、家族もおらず一人で留学している私をいつも大学から車で30分くらいの実家に誘ってくれた。Cのお母さんがこれまたラテン系の優しい肝っ玉母さんで、「私をあんたのアメリカのお母さんだと思いなさい」と、Cが実家に帰る時はいつも一緒に連れて行ってもらい、サンクスギビングやクリスマスと言った家族イベントも寂しい思いをすることがなかった。

 

そして私が縁でルームメイトのCと南米系の語学学校の友達も繋がるようになった。Cは自分のルーツの友達ができて彼女のスペイン語を使うことができて嬉しそうだった。私のルームメイト、語学学校の友達も繋がり、私はいつの間にかいつもラテン系の人達に囲まれているようになった。そうすると彼らは自然と皆スペイン語で会話している。私に気をつかって英語で話してくれるが、私が彼らの言葉を理解したいと思うようになった。